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 わたくしは「神聖な数と幾何学」を説明するにあたり「古代の神話」や「魔術師」の言葉の引用を多用します。

 さて、早速ですが上記の一文をお読みになられてどう感じましたか?「神聖」と言われれば人型の神が思い浮かび、「神話」から「数と幾何学」を説明すると言われればその信ぴょう性は曇り、更には「魔術師の言葉」を引用するなどと重ねれば一笑に伏すのが世の常識的な反応でしょう。

その常識が”ある特定の概念”です。

 

 誰かが「常識とはこうである!」と定めたものがあなたの概念です。この音が鳴り響く建物で12年間かけて構築した概念です。そこ以外でも以下のように幼き頃から勝手に構築された概念です。

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常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションの事を言う

​アルバート・アインシュタイン

 ここから冒頭の一文にある「神」「神話」「魔術師」の単語の意味を例をあげながらご説明申し上げます。あなたの概念の「神」と、わたくしの概念の「神」とでは全く違いますので同じ単語で綴っても意味が通じません。ですから「神聖」の意味も変わり本来の意味が伝わりません。この言葉の置き換え、意味の置き換えはかなり古くから行われ、現代でも変わってはおりません。

 例えば、ルシファー。本来の意味はラテン語の「光運ぶ者」。そしてこの単語が示すものは「金星」と「燐」です。どちらも唯一無二の光に関する特性をもつ為「光運ぶ者」の呼び名がついています。これは現代でも引き継がれており「自ら発光する物質」にはルシファーの名が冠されます。「ウミホタルルシフェリン」や「ルシフェラーゼ」などに見られます。

​ 問題は、上記の教団では上層部はラテン語と英語の両方を使い分け、下層部には英語のみを使わせた事です。その英語では、ルシファーは堕天使として描かれます。つまり上と下とでは同じ単語を用いても意味が全く違うのです。上層部では古代から伝わる「科学的な知識」の単語として用い、下層部には同じ単語を用いて「神話」を語ります。その神話を真に受けている人に「ルシファーは金星や燐を示している」と話したところで先は見えていますね。これらは知識の流出を防ぐ手立てであり古くはピタゴラス教団の警句にも見られます。

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ピタゴラスに関することを光無くして語ってはいけない

 この警句は、ピタゴラス教団が発見した数学的秘密を光り輝く装飾なくして語ってはいけないと言うこと。また教団が聖なる誓いとして遵守させたのが以下です。

教団が見出した数学的秩序を決して外には漏らさない

 

 

 この教団の逸話に、√2の存在を漏らした団員が殺められた話があるくらいです。宗教団体と言うものは古代の結社の派生ですので同様の考えを引き継いでいる事は容易に推察できます。そして、わたくしが綴る事柄は「数や幾何学」ですので、全てが上記のように置き換えられております。

 

 つまり、「神」「神話」「魔術師」は全て数学的秩序に関する単語であり全て置き換えられていると言う事。ではここからそれぞれの単語のあなたが知らない方の意味を綴ってまいります。まずは「神」から。

ある者が「神」と呼ぶ存在は、別のものが「物理法則」と呼ぶものである

​ニコラ・テスラ

 この物理法則が古代から伝わる知識・知恵であり、現代、我々が日常的に使用している様々な知識の源泉です。古ければ古いほど「神聖」とされ、単純な「数と図形」に集約されます。あまりに単純で明快な為、現代の我々は「なんだそんな事か」と認識してしまいますが、その単純な姿に秘められた数学的秩序は畏怖の念を抱くほどです。この神と呼ばれる物理法則がどこから来ているのかについてニコラ・テスラは言及しています。

宇宙には知識と力と閃きの源たるコアがある。私はまだその秘密に到達したことがない。しかし、宇宙には源があると言うこと、それ自体は知っている

​ニコラ・テスラ

 現代の我々の感覚でいうと、宇宙の始まりの点のことです。カバラの宇宙論では「最も古き者」と呼ばれる宇宙の始まりの事象です。ここから流出した力がπとΦであり、螺旋を描き広がりながら無の空間を物質化し宇宙を形成した数学的秩序です。

 数学的秩序をもってして形成された宇宙を古代の賢人は観測し円運動と周期性を導き出しました。この天文学の発展の為に数学、論理学、文法学が用いられました。宇宙を正確に測るための数学、理解するための論理学、論じ伝えるための文法学は、天文学同様高度に発達しました。わたくしはこれが学問の始まりだと考えております。「最も古き学問」であり「最も古き者」に関する知識、ゆえに「神聖な学問」です。そして「神聖」な知識が光り輝く物語の装飾と共に落とし込まれたものが「神話」です。ではここから「神話」についての意味をご説明申し上げます。

異教と天主教の初期の祭司と預言者の多くは天文学と占星術に通じていた。彼らの著作は古代科学に照らして読まれた時、最も良く理解される。天体の構成と周期性について人間の知識が増すにつれ天文学的な原理と用語はその宗教体系に導入された。守護神達は惑星の座を与えられ、天体はそれに割り当てられた神の名で呼ばれた。恒星は星座に分類され、この星座の間を太陽と、衛星を伴った惑星が彷徨った。

​アルバート・パイク

Manly.P.Hall / 「カバラと薔薇十字団」から引用

上記の言葉通り、神話は科学に照らし読むことで真の理解が得られます。分かりやすい例をあげるなら「クリスマスである12月25日」。なぜか国を挙げて祝いますが真の意味は全く違うところにあります。ここからいくつかの古代の神話をご紹介いたします。多種多様な神話がありますが、いくら光をまぶした所で理は唯一なので「変えられない部分」が存在します。神聖な学問の派生であることを念頭に、神話の共通項と現代の科学とを照らし合わせれば誰もが知っている理が見えて来ます。

エジプト・「ホルス」(BC3000)

聖母イシスが処女懐胎し12月25日に誕生。12人の弟子と旅をし、最後は十字架に磔られ死後三日で復活

ギリシア・「アティス」(BC1200)

聖母ナナが処女懐胎し12月25日に誕生。最後は十字架に磔られ、埋葬三日後に復活

ペルシア・「ミトラ」(BC1200)

聖母から12月25日に生まれ、12人の弟子と旅をし、埋葬三日後に復活。ミトラの礼拝日は日曜日。

パレスチナ・「イエス」(AD0)

聖母マリアが処女懐胎し誕生。12人の使徒と旅をし、最後は12月25日に磔られ、死後3日で復活し昇天。

 理から外れた処女懐胎で生まれた半神の子は皆一様に太陽神の座が与えられます。つまり、ホルス、アティス、ミトラ、イエス、と言う名称は「太陽」の別名に他なりません。

では、我々が常識として知っている現代科学に照らし合わせてみましょう。

 太陽は「一年 = 12ヶ月」の中で、夏至 (6/22) に天頂を迎え冬至 (12/22) に最も低くなります。一年で最も太陽高度が低い冬至に太陽と南十字星が最も近づき、その期間が三日(22.23.24)続いた後、再び上昇を始めます(25日)

 

 前述の古代の神話とお比べ下さい。いずれも太陽の一年の動きを表す理の物語であることが読み取れるでしょう。上記の星空の動きがイメージしにくい場合は以下の動画の14:50 〜 20:30までをご覧ください。視覚的に面白くとても分かりやすい動画です。

 「神」と「神話」の真の意味をご理解い頂けたところで最後の「魔術師」に移ります。魔術師の英語は「Magician」です。一般的には手品師や奇術師と訳されます。ですが本当のところは「Magi術を使う者」という意です。

 

 では「マギ術」とは何か?

 

 マギが使う知識のことです。その知識とは最古のマギの名前から理解できます。確認できる最古のマギはカルデア人(新バビロニア)のマギ「カルデアンマギ」です。このカルデアンマギが天文学・数学に長けていたことは有名です。そんな古代人の名前がついた現代でも使用されている神聖な知識が「カレンダー」です。天体の円運動と周期性をまとめた暦を作成したカルデア人にちなみ「カレンダー」なのです。

 

つまり魔術師というのは、古代の神聖な知識を扱う者の総称です。

​ ではなぜ神聖な知識が「魔」とされているかについてです。これは偏に歴史上後発の巨大宗教が神聖な知識の独占のために「異教指定」し徹底排除した結果です。どこの宗教も辿れば同じなのですが、それぞれが唯一神を掲げていますので「似たような者」がいては困ります。「似たような話」があっても困ります。ですから同じ神聖な知識を扱う組織を「魔」として遠ざけるのです。結果、その概念が常識となり、「神」「神話」「魔術師」などの「神聖な学問に直結する単語」を曇らせました。

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​ ここまでで「概念」の項は終了です。本項であなたの概念に変化が訪れることを切に願い綴っております。概念の変換というものは本人でしか行えません。常識とされていることでも「何かおかしいな?」と常に考えてくださいまし。私の視点では世の中は以下のような世界です。全てにおいて作り込まれた箱庭。

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​ そんな箱庭を「マトリクスですよ!」とお伝えするのがわたくしの勤め。故に綴ります。わたくしのお見せする扉の向こう側へ進むもよし戻るもよし、全てはあなたの意思。

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