top of page
執筆者の写真霜月 やよい

第四件  六六変じて九九鱗 

更新日:2020年5月29日



 中国の故事にある「六六変じて九九鱗」。かけ算と割り算で理(ことわり)を理解していれば、この言葉からも同様の意味が拾えます。この記事では、寓話の中から数字を拾いあげます。

「?、なぜそんな奇妙な事を……」

とお思いになられるかもしれませんが常識は逆ですよ。時と場合によりますが、奇妙な事の方がまともな場合もございます。

 古代の賢人達がリフレクションを集約した言葉、”下のものは上のもののように”は、 ”上下”、"左右"、”表裏”でも表されています。それはピタゴラスの象徴的格言の中でこう示されています。

 ピタゴラスに関する事を光無くして語ってはいけない。

 この言葉をマンリー・P・ホールはこう解釈しています。


 ここで世間は神の密議や学問の秘密を霊的、叡智的な啓示抜きに解釈してはならないと警告されているのである。

 で、フランク・C・ヒギンズの言葉です。


 ピタゴラスの教えはフリーメイソンの会員にとって最も超越的な重要性を持っている。……中略…… 全ての不一致点の雑草を刈り取った教えを表しているからである。

 で、それは何かと訊ねたら、


 全ては数字である。   ピタゴラス

 では、寓話から数字を拾う奇妙な事を続けましょう。先に理(ことわり)の部分を申し上げますと、鯉の鱗六六三十六と龍の鱗九九八十一という部分です。 象徴と寓話は以下です。

 中国の大河「黄河」の上流にある伝説の地「龍門」。この急流を乗り越えた「鯉」だけが「龍」になると言われており、ここから「登竜門」という言葉が生まれました。鯉の鱗である36枚の”3”と”6”は地上を意味し、龍の鱗の81は8+1で9になり”9”は天を表しているため「六六変じて九九鱗」といわれます。

  最後の部分は理を知らなければ謎掛けの様な一文です。しかし、この一文が「六六変じて九九鱗」の真理の部分です。


  3”と”6”は地上で”9”は天
  9 is Above 3,6 is Below



 つまりこうなります。この均衡のとれた3つの力が、残りの1,2,4,5,7,8の6つに行き渡りこの世を構築しています。理のとても大切な部分ですので様々な形で象徴として使用されています。


 右下の画像はハッキリと分かりますね。3つと6つの関係。三角形と六角形でハッキリと表され中の文字ではAs Above So Belowを表しています。しかし、中に書いてある言葉自体が持つ意味は関係ありません。寓意です。”地上(6)の全ては上(3)の反射である”と理解できればそれだけでよいのです。6つの画像全てにいえる事ですが、象徴や言葉は寓意です。鯉や竜の鱗と同一です。理を光無くして語ってはいけないのです。

 ピタゴラスの言葉を思い出して下さい。結局のところ、光(寓意)を取り除いた後、全てに共通する事は”3を表す三角形が最上位で描かれている事”ではないでしょうか。ドル札や国会議事堂からも分かるように現代もそうですよね?では、ピタゴラスはどうでしょう?


 悪魔崇拝や秘密結社は寓意だと分かりますね。同じ象徴が同じように描かれていますが、受ける印象は真逆です。


”真理を象徴で包み寓意で覆う”


 象徴というものは、その意味を知らなければ読めない言葉です。理を隠すにはもってこいです。その理を表す言語が数字です。


 第一件〜第四件までをまとめますと、以下のような解釈になります。

 点から始まったπの無限の力はφの比率で広がる。それは3を通り6に伝わる。その3と6を包括しているのは9である。

 この理は後々にも役立ちますのでお忘れなきようお願いいたします。


 そう言えば、トップ画像のお話を忘れておりました。鯉を抱く金太郎のお話です。六六変じて九九鱗から生まれた寓話は前述のお話ともう1つあります。”鯉の滝登り”です。前述の話と似たり寄ったりですが、この滝登りのお話から”端午の節句に鯉のぼりを上げる”慣習となりました。滝を上り龍になる鯉のように強くなって欲しいと願いを込めて。


 もっともらしいお話ですが、手を合わせる慣習と同じで意味を理解しておりません。理は数字であり、九九鱗のお話は中国でございます。そして、数学と天文学と占いは深く繋がっております。つまり、中国由来の占いに理があります。

 

 ”六六”=”三十六”という数は六十四卦では「坤」の卦にあたり、「万物を成長させる」と考えられています。八卦も六十四卦も数字ですよね?この理が薄れ寓話だけが残り”鯉のぼり”になりました。

 この”一般大衆化”していた人気のお話に”誰か”が金太郎を放り込みました。その結果がトップ画像の鯉を抱く金太郎です。いつの間にか”鯉の滝登り”に”金太郎”がくっついてきましたの。中世以降の変人達が伝えた神話という類いのモノは、大抵が新しい”時の権力者”の権威付けとして機能しています。「あのお方は古代の英雄の末裔だ!」と権威付けする洗脳の一種です。時代が過ぎれば子供のおとぎ話になりますが、時代が時代ならその効果は絶大です。なぜかどこの国の人間も”王家の血”に弱いです。わたくしに言わせれば同じ人間なのですけれど。世間の皆様は身分制度がお好きなようで気にしてらっしゃらないようですが。


 え?士農工商がなくなってどれ程経っているのか知らないのかですって?

 

 えっ?士農工商の上に皇が作られているのを御存知ありません?


 少し回りくどいですが書ける事と書けない事がございますので、ご自身の黄金比で構築されるニューロンをお使いお考え下さいませ。象徴で物事が見れる勘のいい人なら、以下の画像でお分かり頂けるのでは無いでしょうか。



月岡芳年画:『金時山の月』


 みなさんのイメージの金太郎ってこんな市松模様の前掛けでした?あっ、そういえば東京五輪のロゴも市松模様でしたね。この絵の象徴を書ける範囲で抜粋しますと、

  • 干支で兎と猿の間は、龍、蛇、馬、羊、の4種。

  • 桃栗3年柿8年。金太郎の足下の”柿”が象徴する数字は”8”です。8は金星の象徴の1つです。

  • この絵の名前の象徴は”月”です。絵の空には月、下には金星(8)。月と金星の反射を象徴しています。これは後に説明する”惑星間の理”の1つです。

  • 坂田金時(金太郎)には酒呑童子退治の物語があり、 4人のお供がいます。渡辺綱・碓井貞光・卜部季武・藤原保昌

  • 藤原=菅原となり、菅原道真は雷神として祀られています。神社に祀られ、象徴は5枚花弁の花です。ワシントン、リンカーンも雷神として祀られています。藤原は近衛にも繋がります。古事記内での雷神は武甕槌(タケミカヅチ)ハンマーが象徴です。

  • 卜部は織田信長の生家の名字です。(渡辺綱・碓井貞光は現代に繋がりませんでした。どなたか御存知の方がおりましたらご教授願います)

  • 酒呑童子は八岐大蛇の子孫です。八岐大蛇は古事記に登場しスサノオに倒されます。子孫の酒呑童子は金太郎に倒されます。

  • 金太郎の有名なイメージの前掛けは、菱形の中心に金です。菱形に”G”oldです。


 菱形の象徴は以下です。3つの菱が象徴の会社は有名ですね。あの会社の前の前ってなんて会社でしたっけ?




以下のように重ねても同じ意味です。あっ、思い出しました。確か”亀”がつく会社でした。亀は六角形の象徴でした。なぜ?甲羅の幾何学を思い出して下さい。




 このマークは特定の人種や特定の秘密結社の象徴ではありませんのよ。昔から同じ象徴なのですけれど、わたくし達の目線がそらされておりまして見えませんの。目の前にあっても意味が分かりませんから。


 この世の理は、普遍であるからこそ理と定義されます。だからこそ支配者の象徴として使用するのでしょう、唯一無二の象徴となりますから。


そう、古代の賢人がしたように。




 1つでもなるほどな〜と思って頂けたなら、引き続きお付き合いをお願いします。

閲覧数:3,566回0件のコメント

Comments


Category
bottom of page