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第八十八件  絵本の秘密

更新日:2022年7月16日



 すでにご存知かと思いますが、2月2日に新しい絵本「ララとソニアと美の秘密」が発売されました〜!前回の「ララとグルグルの秘密」は自然界の不思議な数を散りばめたお話でした。わたくしのテーマは数ですので今回も勿論数が散りばめてありますが、趣は前回と少々違います。


 と言いますのも、「ララとソニア」でわたくしが最もお伝えしたいことは「心」。「考え方」と置き換えてもいいかもしれません。ソニア女王さまの心の移り変わりをあなた様の心に重ね考えてみてください。何か新しい気づきが訪れることでしょう。


 わたくしは絵本という媒体を選択しておりますが、その内容は「子供視点」「大人視点」「魔女視点」の三つで描いています。「大人が絵本なんて...」と思わずに、あなた様の心に何かが引っかかりましたなら是非ご一読をお願いいたします。




 さて、ここからは表題の絵本の秘密についてです。前回の絵本「ララとグルグルの秘密」に散りばめた「秘密」についてのお話です。ツイッターや原画展示会で小出しにしていたモノですが、ここはブログです。昔からのDeepな読者様のためにDeepに攻めたいと思いますので最後までお付き合いを。


 


 絵本全体に度々登場する不自然な表現の数字。「文章の定型」を知らない子供の視点では気が付けないですが、これまでの人生で何度となく「文章」を読んだ事のある「大人の視点」では不自然に見える数字に気がつくでしょう。


3階建てのステージ。朝の5時。8オクターブ。13の空。

 21着のドレス。34種類の宝石。


 どの数字も絵本の構成上、不必要な数字です。21着のドレスや34種類の宝石なんて表現、普通の絵本なら「たくさんのドレスや宝石」と綴られます。13の空なんて表現は大人では考え込んでしまいます。事実、わたくしの友人は「13の空」に囚われすぎ、この13に何か凄い意味が隠されているって勘違いし、「そうではない」と伝えたら、今度は「空をどうやって見れば13個に見えるのか?」ととんでもない勘違いを引き起こしていました。


 なぜこんな書き方をしたのかと申しますと、いつも登場します例のアレも、この視点で書かれているからです。例えば「153」。現代では国連本部ビルの高さや、自由のプロメテウスの台座の高さに象徴されている特別な数。



 例のアレには「釣った魚の数」として不自然な文章で登場します。無知なものは文字通り受け取りますが、知恵あるものは「その数が特別である」と理解しておりますので、同じ文章を読んでも解釈がまるで違います。ではもう一度絵本に不自然に登場する数を。


3階建てのステージ。朝の5時。8オクターブ。13の空。

 21着のドレス。34種類の宝石。


  3 . 5 . 8 . 13 . 21 . 34


 まずはこれらの数の規則性から始めましょう。一見ランダムな数字に見えますが、とても美しい規則性に則っています。では計算してみましょう。


3+5=8 5+8=13 8+13=21 13+21=34


 答えに対し一つ前の数を足した数列です。ただこれだけでは「美しさ」は見えません。美しさを見るには比率に注目しなければなりません。隣り合う数の比率です。今度は大きい数から計算してゆきます。


34÷21=1.6 21÷13=1.6 13÷8=1.6 8÷5=1.6 5÷3=1.6


 全て1.6です。隣り合う数の比はこの世で最も美しい比率「黄金比=1.618...」。

この数列は桁数が増えれば増えるほど黄金比の近似へと近づいてゆきます。




 では次の数字です。絵本の中でもう一度フィボナッチ数が3つ固まって現れる文章があります。ララのダンスの表現の部分です。


いつも"8"回は繰り返す"13"種類のダンスの"5"回目を投げ"キス"しながら終えた頃



 数はフィボナッチ数列ですが順番がおかしいですよね?一番桁数の少ない「5」が一番最後になっています。ではこれが何を表しているかと申しますと、地球と金星の会合です。


 太陽の周りを、地球が8回、金星が13回回った時、美しい五芒星が描かれます。また、地球と金星の会合を「地球と金星がキスをする」と比喩されます。




 続きまして、864色の世界を鏡で覗くアイオン爺さんです。864が現れる特別な数列は333から始まり666を通過する数列です。



 この特別な数列にある「864」は時間を象徴します。なぜなら地球の一日(自転周期)は86400秒だからです。そしてアイオンの名の由来は最古の時間の神アイオーンからです。


アイオン爺さん「フォッフォッフォ。ワシは生まれてからずっと一人じゃ。これまでもこれからもずっと一人じゃ。ワシはこの世に一人きりじゃからな。」


 宇宙の誕生と共に存在する時間。唯一無二であり永遠普遍の時間。もしかしたら宇宙の誕生以前からあったのかもしれません。誰にもわからない神秘。


 では最後の秘められた数字です。物語の最後、ララが”無駄な物”に気がつき全てを夜空に投げ捨てるシーン。このシーンはわたくしが最も心を込めたシーンでもあります。




 ここに現れる108は、わたくしはあまり好きではありませんが、日本では明治産仏教の「煩悩の数」と刷り込まれておりますので利用しました。実際のところ煩悩の数というものは時代・部派・教派・宗派によってまちまちです。どれほど凄いとされる経典の文言だとしても、永遠不変でないのなら眉に唾つけて見た方が無難です。これは経典に限らず、実世界でもそうです。

 また、ララのドレスの色が変わっている事にお気づきかと思います。これは「欲」を「色」と表現しました。大切なものに気が付くと、これまで執着していた煩悩や欲を求める心が真っ白になります。ちょっとカッコ良く言い過ぎましたが、無駄なものに気がつくとホントこのような感覚に襲われます。なぜこんな物に執着していたのかと。


 そして数ではありませんが最も大切な文もこのシーンにはあります。太字の部分です。



何をしたいかじゃなくて、何をしなければならないかじゃなくて、何をするべきかなの!



 この文に少し言葉を足すだけでご理解いただけると思います。


 欲求からくる"やりたい事"ではなく、

常識からくる"やらなければならない事"でもなく、

人に生まれて"何をするべきか"


 この言葉はわたくしも常々考えています。その結果の情報発信です。最近はホント応援してくれる方が多くなりアンチの声とかどうでもよくなって来ましたw これからもできる限り発信を続けて参りますので応援の程をよろしくお願い致します。



 ではでは、本件はここら辺で締めとさせて頂きます。あなた様の心にララの心が届きましたなら引き続きお付き合いをよろしくお願い致します。






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