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執筆者の写真霜月 やよい

第九十七件  始まりの箱の秘密

更新日:2022年3月23日




 先日の3月14日にわたくしの新刊『As above So below』が発売されました〜!! 皆様のお力添えもあり好調な滑り出しとなりました。この場を借り、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!



 さて、本件のテーマですが、絵本の時と同じく「本の中の秘密」についてです。わたくしの性格なのだと思うのですが、秘密ごとが大好きなため自身の著作には必ず秘密を忍ばせます。絵本の時もそうでしたでしょ?同様に、今回も忍ばせてあり、それが本件のタイトルの「始まりの箱の秘密」です。


 本をお持ちの方はお気づきだと思いますが、『As above So below』のP39.P40に綴ってある「箱」のお話です。今回は少々手法を変えまして、秘密の答えを堂々と綴りました。ただ、それがどれほどの秘密かは綴っておりません。円周率と同様で”先に理由を告げられず”に覚えてしまったら、それがどれほどの秘密か気がつけないのです。その感覚を理解して頂きたく忍ばせました。


 では始めましょう、始まりの箱の秘密を!




 まずはマンリー先生が”偉大な象徴研究家”と呼ぶアルバート・パイクのこんな一文から。


フリーメイソンの偉大な象徴解釈家アルバート・パイクは多くの論点で信頼すべき資料を確保できなかったことを認めている。彼の「象徴体系」で、第三十二階級および第三十三階級の者に対して「私はどうして7がアテナとか立方体とかポセイドンと呼ばれるのか理解できない」とこぼし、続けてこう付け加えている。「ピタゴラス派が色々な数に名付けた名称は明らかにそれ自体謎めいており、象徴的である。プルタルコスの時代にはすでに、これらの名前の裏に隠されていた意味が失われていたことは疑いを容れない。ピタゴラスは彼の象徴群をヴェールの彼方に隠すことに見事に成功したのだ。口伝がなければ初めからこのヴェールの向こうに入ってゆくことはできないのである」

 


 

 重要な部分は私はどうして7がアテナとか立方体とかポセイドンと呼ばれるのか理解できない」の一説。

 ではもう一度P39,P40をご覧になってください。7がアテナ、立方体、ポセイドンと呼ばれる理由が綴ってあります。ただ本の文字数制限上こまかい説明は割愛しておりますのでここからご説明申し上げます。まずは「7」という数について。


 「7」は形而上の数です。


どうゆうことかと申しますと、例えば円や円周率も形而上の数や形です。円や円周率は数や図形としては存在しますが、実際には自然界に真円・真球のものは存在しませんし、円周率は現代においても未だ割り切れず、便宜上「π」と定義し使用しております。つまり形而上の図形や数。故に、0,1の座を与えられた神は「見えない存在」「実態をもたぬ者」。同様に「7」も形而上の数。なぜなら円に対し唯一割り切れず無限が続く数だから。また、7角形も形而上の図形です。なぜなら7角形の角度も割り切れない数ゆえに、πと同様ある程度の桁で繰り上げた近似値の図形です。言い方を変えれば、数学的正確さの7角形を道具を使った手書きで描くことは現代の人間には不可能です。つまりは形而上の数であり図形。

 

 しかし「形而上の数」でありながら「形而下の数」も有します。天の数と一緒になると形而下の数が現れます。天の数とは360。これは円の角度の数だから。

「360/7」は「369」の上の数を抜かした「124578」の繰り返し。故に形而上の数でありながら「形而下の数」も有します。


 7は最も古き者の写し。


「武装したアテナ」との名は、最も古き者のように「生死」どちらの属性も合わさった名。アテナはご存知のように月の女神の名。女神ですから生の属性を有しますが武装もしております。武装は死の属性です。以下の画像でご理解いただけるはずです。



 女神の足元にはフォルトゥナの車輪や鹿、鳥などいつもの女神の象徴が描かれております。一方、女神の対に当たる死神の足元には兵士の「武装」が落ちています。つまり「武装したアテナ」とは、最も古き者のように単独で「生死」両方の属性を有しているからこその名。「死=形而上」「生=形而下」ですから、0から9までの数で「生死両方の属性を持つという条件」を満たす数は0と7しかありません。そして「0は最も古き者」ですから「7は最も古き者の手足または道具」と呼ばれ、時代や場所によっては「武装したアテナ」とも呼ばれるのです。



「7」が立方体と呼ばれる所以。


 それはご覧の通りです。一筆書きで6芒星を描くと中心に交点が現れ、この交点が7点目になります。神話には様々な言い回しで「箱」が登場しますでしょ?その箱の意はP9,P10の箱です。そして武装したアテナは最も古き者の写しですから「箱」ではなく「箱の中身」で象徴する方が適切です。つまり「立方体」と呼ぶよりは「始まりの箱の秘密」と呼ぶ方がわかりやすいですが、古き賢人はヴェールに包むのがお好きですから「立方体」と簡潔に残したのでしょう。また、P40のマンリー先生の引用も参考にし理解を深めてくださいまし。


 「7」がポセイドンと呼ばれる所以。


最も古き者 / 武装したアテナ

0,1 / 7


 上記のように同じ形而上の数を対で見た時には、0,1が形而上になり7はその逆の形而下になります。

ポセイドンは万物照応で見た時に「数4」です。2、4、8は受容的な数。換言すれば女性性の数。ポセイドンは海の神ですから、「海=水=受容的=生=女性性」です。天の対は海であり、地上の始まりもまた海です。形而下の数の中で最も形而上に近い数。故にポセイドン。



 以上が「七がアテナとか立方体とかポセイドン」と呼ばれる理由です。まぁわたくし自身、師がいるわけでもなく、独学で導き出した答えですので確かかどうかは分かりません。ただ、古き賢人の視点で見ると無理なく繋がるのも事実。象徴を解く際の参考程度に受け取って下さいまし。


 ではでは本件はこれまでと致します。あなた様の心に武装したアテナが突撃しましたなら引き続きお付き合いをお願い致します!


 最後に、ブログの古い読者様で、もしまだ新刊をお持ちでないのでしたら是非お取り寄せして下さいまし。このブログをご贔屓にしてくださっている人でしたら必ずご納得いただける内容となっております。0から9までの根本的で象徴的な解釈は、頭に入れておいて損はありません。また、過去におかしな解釈を刷り込んでしまったとお気づきの方にもおすすめです。天使の数やら悪魔の数やらの概念を全部剥ぎ取り捨てちゃた本ですので。


 全てはこの世の仕組み、すなわち理。生きとして生けるもの全てに共通する法則。


「上の如く下も然り、As above So below」


https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09TDT58PB



閲覧数:2,053回4件のコメント

4 Comments


霜月 やよい
霜月 やよい
Mar 23, 2022

ありがとうございます! 皆さんの応援はやる気に繋がります。これからもご贔屓によろしくお願いします!

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kana obo
kana obo
Mar 22, 2022

こんばんは。 ブログのアップ直後に読めて嬉しいです(^^) ミーハーです。 You Tubeはこのアイコンですが Twitterの方では「kanao」でお世話になっておりますm(_ _)m 「六芒星を一筆書き」する際に、右回りと左回りを交互に繰り返すので たまに見るGIFの、 テスラ氏のフリーエネルギー回路はこういうことかと今更ながら理解しました^^; ここ数日、肉体面で疲労してしまったために せっかくのやよいさんの本も 枕元に置いて ただひたすら眺めるにとどまっておりますが、 "算数ダメ子"の私は 難しいことは置いておいて目に焼き付けておいた図柄や数式、数が 後からわかることが多いので 眺めることも無駄ではないと信じてます…………(弱気) このブログの内容とは真逆の順番ですが(汗) ともあれ 新刊発売 おめでとうございます💮

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霜月 やよい
霜月 やよい
Mar 23, 2022
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ありがとうございます!


一つお教え致しますと、本を読むときは初めから順番に読まなくとも大丈夫。「自分の理解が及ぶところ」から飛び飛びで読み進めても大丈夫ですよ〜。これはわたくしの本に限らず、どの本でも同様です。 無理に難しいところを読んで詰まって嫌になり最後まで読めないってのはよく聞く話です。なんでもセオリーが正しい訳ではありません。十人十色ですからご自分に合ったスタイルでどうぞ〜

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hiroluna
hiroluna
Mar 22, 2022

新刊楽しみに読ませて頂いています。いつも応援しております。

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