本件はちょっと刺激的な表題ですがエロい話ではございません。最も根源的な象徴のお話です。しかしながら、大半の方は表題を見ると「あらやだっ、イヤラシイわねっ」とお思いになる事でしょう。それは「セックス」を「娯楽」として刷り込まれているからです。
本来は子孫を残す目的で行われるものですが、「恋」や「愛」の美辞麗句とくっつき「繁殖が目的ではないセックス」=「娯楽のセックス」が広まっているため、その行為の元となる性器の話はエロくイヤラシく聞こえるのです。
もちろんこれも真実から目を背けさせる洗脳の一つです。3S政策にも組み込まれていますでしょ?
女性の性欲は月経周期(排卵日)で上下します。出来るだけ良い状態で受精しようとするためです。この周期は月と重なります。一方男性は太陽と重なり精子工場は365日稼働しますのでいつでも繁殖可能です。つまり日々発情期です。ただ、人は理性がありますのでうまく抑えますが、その性質を利用され資本が注がれ商業化され煽られた結果、現代のようなサマになります。幼き頃から男女の秘め事を求めるように誘導され、結婚し子をもうけてもなお秘め事を求め、年老いて不要になってもなお求めるほどに思考に根深く食い込まされています。
有名な騙し絵です。エロいことを知らない子供には7匹のイルカしか見えないと言いますが、深層心理には「7匹のイルカで描かれたエロい絵」が残るのではないでしょうか?その延長で考えてみてください。
三つ子の魂百までと申します。オルダス・ハックスレーの「素晴らしい新世界」では以下のように書いてあります。
かくしてついに、子供の心はこうした暗示そのものとなり、こうした暗示の総計がまた子供の心そのものとなる。いや、何も子供の心とは限らない。それが成人の心でもある。生涯を通じてそうなのだ。判断し、欲望し、決定する心。それがこういう暗示で出来上がってしまうのだ。ところで、こういう暗示は我々が与える暗示なのだ。つまり国家が授ける暗示なのだ。
ですから男根と女陰の象徴を見るとおかしな視点で見てしまい本質が見えなくなってしまいます。マンリー先生の本にはエドワード3世の言葉として以下の引用があります。
心邪なる者に恥あれ
マンリー・P・ホール著「秘密の博物誌」より引用
視点が曲がっているからこそ神聖な象徴が曲がって見えることを表した警句です。では、どういう理屈で男根と女陰が神聖な象徴なのかを、同著より引用します。
女陰と男根は、「神」の想像力の適切な象徴としてほとんど全ての古代人によって崇拝された。「エデンの園」「箱舟」「神殿の門」「密議の帳」「魚の浮き袋あるいは楕円形の後光」「聖杯」は重要な女陰象徴であり、ピラミッド、オベリスク、円錐、蝋燭、塔、ケルトの一本石、尖塔、鐘塔、「五月柱」「聖槍」は男根の象徴である。
父、母、子は、自然の三位一体を構成する。密議は、一つの単位として機能するこの三位一体からなる家庭を、最高の制度として賛美した。ピタゴラス派やその他の学派は、「神」の唯一の神性が父、母、子の三重の局面に現れると考えた。これら三つは「神の家族」を構成し、その住処は創造物であり、その固有で自然の象徴はユークリッドの第47番目の問題である。
ユークリッドの〜って書かれると難しく聞こえますがいつものあの三角のことです。
「父なる神」は霊であり、「母なる神」は物質であり、両者から生まれた「子なる神」は、「自然」から生まれ、「自然」を構成する生物の総体である。霊の種子が子宮にまかれ、無垢な受胎によって子孫が生まれる。これこそ、腕に「聖なる幼児」を抱くマドンナの真の謎ではないだろうか。このような象徴主義が正しくないと誰が言えようか。生命の神秘は最高の神秘である。それは神の威厳のうちに現れ、全時代の密議に通じた賢者と見者によって、「自然」の完全な達成として賛美されたものである。
色々と曲げられていることがお分かりになるのではないでしょうか。その刷り込みは自分自身で気づき取り払うしかありません。我々が悪だと刷り込まれているものは、大抵別の本質が隠れています。例えばクロウリーのシンボル。生殖行為が尊いものだとの理解で見ればその通りの象徴ですが、冒頭のような邪なる視点では淫らな象徴に見えてしまいます。
男女の秘め事に重ねられた幾何学はベクトル平衡体の中に現れる変則六芒星です。
ベクトル平衡体の周りには目に見えないトーラスがあります。マンリー先生のいう「霊」とは目に見えないエネルギー、法則のことであり、「人型の何か」や「死後の世界」の話や「雲の上に住む人々」や「魂」などの話ではありません。トーラスの影響を知ればそれがどれほど万物に行き渡っているか理解できるはずです。
古代の賢人が人間の体を「密議の神殿」と呼ぶ意味がお分かりになりましたでしょうか?密議とは怪しい儀式や怪しい経典によるものではなく、「生命の神秘」であり「宇宙の秩序」です。そしてその言語はガリレオの言葉にもあるように「数と図形」です。アルバートパイクの言葉を引用すれば、
10個の暗号、22の文字、三角形、四角形、そして円である
10個の暗号とは0から9までの数、22の文字とはヘブライ語であり、神聖数の7で割るとπの近似です。 数や図形は、その簡素な見た目とは裏腹に深淵なる意味を持ちます。その組み合わせで生まれる幾何学図形も同様であることは言うまでもありません。知らぬは見えぬも同義。この言葉を忘れないでください。
では本件の締めの引用です。マンリー先生の同著より。
十字架は男根象徴の最も古いものであり、大聖堂の菱形の窓は女陰象徴が異教の「密議」の崩壊にも関わらず生き残ったことを立証している。教会の構造そのものにも男根崇拝が行き渡っている。○リ○ト教会からプリアポスに起因する全ての象徴を取り除くと何も残らない。それが建っている大地でさえ、その多産性ゆえに最高の女陰象徴である。この生殖の過程の象徴が存在することは大多数の人によって注意されもせず知られてもいないので、その状況のアイロニーは一般に理解されてはいない。古代の秘密言語に通じている者だけが、これらの象徴の神的な意味を理解し得るのである。
では本件でお伝えしましたことを踏まえ、過去の動画をご覧くださいまし。古代から続く象徴主義は現代でも機能していることを忘れないでください。
これにて本件を締めとさせて頂きます。あなた様の心にわたくしの心が届きましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。
また、わたくしごとですが絵本の新刊が発売中です。「ララとグルグルの秘密」に続くララシリーズの第二弾「ララとソニアと美の秘密」です。
美しさにこだわるわがままなペリカンの女王ソニアのお話。好きな事を好きな時間に好きなだけ繰り返すわがままな女王に与えられた罰。それでも反省をしないソニアに訪れた不思議な出来事とは、、、 真っ白な魔女とは、、、 美の秘密とは、、、
ぜひあなた様も手に取ってご覧になってくださいまし。わたくしの言葉とゆざわさんの絵で、あなた様の心を揺さぶられたら幸いです。
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