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執筆者の写真霜月 やよい

第二十八件 宇宙人の正体とは

更新日:2020年5月29日



 本件は、宇宙人についてです。誰も見た事が無く、反証も論証も確認も出来ない存在ですが、多くの人々が信じている不思議な存在です。人類よりも遥かに高度な知識を有し、最近では人類を創ったのも宇宙人だとする説まであります。ひとたび、その力が破壊に向かえば人類を滅ぼしかねません。また、善悪の存在があり、悪の宇宙人が人類を滅ぼそうとした時、善の行いをしている人間は救ってくれるといいます。


 ……もうお気付きですよね? 宗教のお話と一緒じゃありません?


 その通り一緒なのです。ただの神話です。いきなり結論を申しあげますけど、無神論者にも神の様な存在が必要不可欠なためそう創り出されました。宇宙人とは科学教に適した神話であり御神体です。宇宙の理や現存する古代の遺物に結びつけ高度な文明を持っていると権威付けされ、必ず善悪の存在があり、悪が引き起こす最悪の事態の時に助けて欲しかったら善行をしなさいと説きます。そうして「法」で縛れない心を「教義」で縛るのです。神を信じない無神論者の心を縛る為の教義が宇宙人に関わる全般のお話です。スピリチュアルなどは最たるモノです。

 現代、その教義は殆どが娯楽媒体から教え込まれます。そして、誰かが創り出したそうゆうモノは、モノの見方が変わればいつもと同じ象徴が見えてきます。数字や象徴と同じく、何でも元ネタまで調べないと本質は見えません。”働かざるもの食うべからず”の元ネタはなんでしたっけ?繋がりますので思い出しておいて下さいね。

 さて、それでは始めましょうか。


 宇宙人の大元のイメージはタコ型です。日本では火星人として広まりました。


 これの元ネタは、イギリスのSF作家 H・G・ウェルズの「宇宙戦争」からです。三角の頭に二手三脚の火星人のロボットのイメージが、後にタコ型宇宙人になりました。



 H・G・ウェルズはフェビアン協会員であり、ダーウィンの番犬と呼ばれたトーマス・ヘンリー・ハックスレイの教え子です。トーマス・ヘンリー・ハックスレイは「素晴らしい新世界」の著者であるオルダス・ハックスレイの祖父です。オルダス・ハックスレイの兄はユネスコの初代事務総長です。フェビアン協会の主要メンバーがロンドン・スクール・オブ・エコノミックスを創設しました。世界各国の国家元首クラスが籍を置いた大学です。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス
ダーウィンの進化論
ユネスコ

 科学教の総本山です。”神が創った人間” という定義を "猿から進化した人間" に置き換えました。


     では、宇宙戦争の三脚ロボットの元ネタを見てみましょう。以下です。


          デルフォイの神託です。wikiから抜粋します。

 デルポイ / Delphoiは、古代ギリシアのポーキス地方にあった都市国家(ポリス)。パルナッソス山のふもとにあるこの地は、古代ギリシア世界においては世界のへそ(中心)と信じられており、ポイボス・アポローンを祀る神殿で下される「デルポイの神託」で知られていた。古代デルポイの遺跡はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。

 デルフォイにあるアポロ(太陽)の神殿で巫女(月)から神託を受けていたと言われます。そんな古代神話の象徴をリメイクしたものが宇宙人の最初のイメージである三脚ロボットであり、生物的に変化したモノがタコ型宇宙人です。


 しかし、このままのイメージではとても神の様な存在に置き換える事は出来ません。ですからタコ型から徐々に人型へ変化してゆきます。タコの次は”タコと人間の間”です。


有名なワンシーンを題材にした誰もが知っているジャケットですね。月(知恵の象徴)をバックに宇宙人と人類が指を繋ぎます。”地球人の敵”から”地球人の友人”に変わりました。これにも元ネタが存在します。ミケランジェロの「アダムの創造」です。聖書においての人類の祖アダムと神々の王ゼウスとが指を繋ぎます。ETのジャケットでは神の様な存在は左。アダムの創造では神は右。絵の左右もきちんと反射になっておりますでしょ。


 この”アダムの創造”は知恵を表しています。右側のゼウスは人間の頭の断面図であるからです。中世の時代にそんなモノを詳細に描けるのは、正に知恵の象徴と言えるのではないでしょうか。しかし時代は教会と体制が一体化していた時代。科学的な”本当の事”など言えるはずも無く、その為、知恵を有する者は”体制側の教義”をモチーフにしながら、科学の知恵を絵画に混ぜ込みました。



 余談ですが、このような知恵は日本にも流れてきました。ターヘルアナトミア / 解体新書です。下の画像は解体新書の一部です。教育で習った程度のターヘルアナトミアのイメージなら何とも思わないでしょうが、わたくしの記事で象徴の見方が分かっていますと、いつものアレと同じ象徴だらけではございません?いつの時代も知恵を象徴としている者達は一緒なのです。



 現代は、わたくし達の層に分からない様に娯楽媒体に混ぜ込まれています。ETのように。その後の宇宙人のイメージはより人間に近づいてゆきます。グレイです。



         そして、よりリアルなイメージになってゆきます。



     一見、最先端の宇宙人のイメージっぽいですが、そうでもありません。


 エジプトの壁画です。王と女王が抱える子供は前述のリアルな宇宙人の様に後頭部が長いです。骨格も残っています。


 これは古代の地球に飛来した宇宙人の頭蓋骨です…… なんて感じで騙します。今ちょっとだけエイリアン説を信じちゃったでしょ? 本当はただの風習です。


 幼い頃からキツく頭を縛り頭蓋骨を変形させる風習です。首長族の風習や、中国の纏足(てんそく)のような風習と同様です。頭を縛る理由はと申しますと、世界中のいたる所で行われていた風習であり定かではありません。古代エジプトの王家も同じ様な風習の一貫で縛っていたのでしょう。長い頭が王家の証とされていたらなおさらですね。しかし、わたくし達の層には”こうゆう事実”は伏せられ、古代に飛来したエイリアンの骨であり、古代を統治していたのは宇宙人だ!となるのです。


 前述のフェビアン協会の洗脳の手法の一つは「浸透」と呼ばれています。物事を急に変更するのではなく、長期間、無意識に刷り込む事によってなされる洗脳方法です。ゆっくりと価値観を浸透させるという意味です。最終的に古代の神話に結びつく様に長期間浸透させられました。こうゆうプロセスを経て、宇宙人と人類の誕生を結びつけ新たな神話を構築します


 もう一つの宇宙人の流れといたしましては、「アヌンナキ」と呼ばれる者がいます。古代バビロニア・シュメールに降り立った宇宙人で人類に高度な知恵を与えたとされます。アヌンナキが登場するまではメソポタミア文明が最古とされていました。しかし、誰かがシュメール文明は宇宙人に人間が知恵を与えられて発展した文明だと言い出し、シュメールに降り立ったアヌンナキが最古の神々であり全ての宗教の元であり人類の祖であるとなっています。つまり、学術的に最古のメソポタミア文明に、後から宇宙神アヌンナキを突っ込んで人類の最初を書き換えました。


神から創られた人間 → 猿から進化した人間 →宇宙人によって猿から進化した人間


 ……お気づきですよね?またまた同じ様な神話創りです。


 でもこれ結構すごくて、下手したら”全ての宗教を統一出来る可能性”を含んでいますのよ。だって、全ての宗教の神々の元がシュメールの神々だってなっているのですから。結構強引ですけどね……


 では、ここからはわたくしのモノの見方でお伝えしま〜す。


このシュメール神話と宇宙人人類起源説を広めたのはゼカリア・シッチンです。生年月日がスゴいですよ。

1922年611日 - 2010年10月9日 90才で死亡


 宇宙人とか言ってるくせに、名前のゼカリアは旧約聖書の中の一つゼカリア書と一緒です。前述のロンドン・スクール・オブ・エコノミックスの卒業生でもあります。


 シッチンの主張(アヌンナキやシュメール文明)に対しての評価は以下です。


ロナルド・H・フリッツェ(Ronald H. Fritze)教授の言葉を引用します。

  • 「ディンギル」(Din-Gir)というシュメールの象徴が「火を吐くロケット」を表すと、シッチンが言っているのは言語解釈の誤りの最たるものだと述べている。さらには、シッチンの古代語の解釈は偏向的で、不自然な場合も多いとしている 

  • (彼に)批判的な立場の者が彼の参照文献をチェックした際、自説を正当化するために証拠を歪曲するような、コンテクストを無視したやり方での引用や、引用の短絡などが行われていることが発見された。示される証拠は選択的であり、矛盾する証拠は無視されている。

 歴史家のピーター・ジェームズ(Peter James)の言葉を引用します。

  • 彼は、創世記叙事詩エヌマ・エリシュ(バビロニア神話)を彼自身の宇宙創成論(cosmogony)の基礎として用いている。その中でマルドゥク神は、知られざる第12番目の惑星そのものとして描かれており、古い神々の秩序を覆し地球を創造したとされている。この説明とするため彼は、バビロニアの神々の系譜は、他の11の惑星誕生の事実を説明しているものであると、曲解して翻訳している


 まぁこんな評価です。また、シッチンと似たり寄ったりなのが後2人います。エーリッヒ・フォン・デニケングラハム・ハンコックです。この3人がそれぞれの方向で、宇宙人と古代文明と現代の歴史を繋げクリエイトしてきました。

まともな研究家達がそろって”おかしい”という説なんですが、現代では史実になりそうな程もてはやされています。

 何かの力が働かないとそんな事にはなりませんよね?そう思い検索をかけるとありました。デニケンとハンコックの尻尾は掴めませんでしたが、シッチンの尻尾は掴めました。ご覧下さい。


 

 シッチンはガッツリメイソンです。顔を隠し損なってます。動画の後半ではジョーダンマックスウェルとメイソン会員特有の握手をしています。


         では、このジョーダンマックスウェルとは何者か?



 彼は、”現代の魔女”と言われたH・P・ブラヴァッキーの信奉者です。H・P・ブラヴァッキーは神智学を創りました。その神智学が日本で流行っているスピリチュアル思想の元です。スピリチュアルと宇宙人がセットで広まる理由ですね

 ジョーダン・マックスウェルが関係し、近年、上記の思想を大々的に広めた映画は「ツァイトガイスト」です。


 今でもYoutubeで無料で視聴できます。(リンクはこちら)相当力の入った映画であり、制作費も相当なモノと推測できますが公開当初からずっと無料で広められています。つまりは支配層がそうまでしても見せたい映画だと言う事です。内容は99%の真実と1%嘘で、本件でずっと語ってきた宇宙人思想を決定的なモノにします。そこら辺を理解した上で視聴すれば誘導される事は無いと思いますので是非一度ご覧になって下さいまし。お勧めの映画の一つです。この映画の大体は真実ですよ

 

 ツァイトガイストはヨーロッパ発です。その後にアメリカ発の同様の映画が公開されました。『Thrive』です。アメリカ産は脳筋といいますか何でも過剰なんですよねぇ。色々とモロなので分かり易いですよ。


  目隠しをめくって片目なんてモロですね。目隠しの意味についてはこちら。そしてこれまたタイトルが酷い。『Thrive』(繁栄)と称していますが、本音は『Slave』(奴隷)でしょう。こちらも『ツァイトガイスト』と同様に字幕や吹き替えバージョンまであり全て高画質なうえ無料で視聴できます。(リンクはこちら宇宙の仕組み等の真実は分かり易くてお勧めです

 この映画の語り手はフォスター・ギャンブルです。彼は、アメリカ合衆国のドキュメンタリー映画製作者でありP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)社の創業一族の子孫です。日本でもお馴染みのP&Gです。象徴はいつもの知恵の象徴(月)です。



 彼はドキュメンタリー映画製作者です。『スライブ』の前に世を騒がしたドキュメンタリー映像はこちらです。


 この映像の後に暗殺されたジョンレノンの隣にいる男が、『スライブ』の語り手でありP&Gの操業一族の子孫であるフォスター・ギャンブルです。

 いつの時代も同じ様な手口で世の中を誘導するのです。世の中に広まっている思想の反対側へ誘導します。世の中が右派に傾いていれば反戦のカリスマを使って左派にします。右へ左へ忙しく流されている間は、誰が右へ左へ誘導しているかには目を向けられません。


 宇宙人とはそんなものの中の一つです。

 さらに付け加えましょう。一昔前、人類滅亡の危機の時に宇宙人が救ってくれるという説がありました。現在は変化し”アセンション”と名を変え広められています。善の宇宙人が唱える善行を行えば次元上昇し解脱できるとかなんとかって話です。次元上昇とは4次元のうえの5次元に肉体を捨てて上昇するとかなんとか…… もうね、無理がありますでしょ。わたくしの理解は4次元が限界なのでなんとも言えませんが……



 で、アセンションの前は”ラプチャー”って言われてました。日本語では”携挙”です。一昔前はオイカイワタチと呼ばれる宇宙人が救ってくれるというお話とセットでした。

 では、このスピリチュアル思想の根幹であるアセンションの元ネタの携挙の元ネタはなんだと思います。以下です。

 携挙(けいきょ、英語:Rapture)とは、プロテスタントにおけるキリスト教終末論で、未来の主イエス・キリストの再臨において起こると信じられていることである。まず神のすべての聖徒の霊が、復活の体を与えられ、霊と体が結び合わされ、最初のよみがえりを経験し、主と会う。次に地上にあるすべての真のクリスチャンが空中で主と会い、不死の体を与えられ、体のよみがえりを経験する。

 このお話が宇宙人に置き換えられただけです。前述の現代の魔女といわれるブラヴァッキーが創り出した神智学がスピリチュアル思想の元ネタだと申しました。その神智学も辿れば最終的にイエズス会士に行き着きます。


 結局いつも出所は一緒なのです。現代風にアレンジされているだけで、中身は一緒です。

 わたくし達が宇宙人の遺物だと刷り込まれている古代の遺跡は、わたくし達と同じ人の手で創り出されました。わたくし達は科学教の総本山のせいで古代の先人達の知恵を侮り過ぎています。アンティキティラ島の歯車から復元された機械を用いて星を読み、北緯33°線上に都市を形成した民がいた事を思い出して下さい。


 本件は宇宙人の存在を信じている人にとっては残酷な内容かと思いますが、避けては通れませんのではっきりと申しあげました。人の形をし人の言葉で善悪を語る神の様な存在の物語とは総じて”そうゆうモノ”なのでお気をつけて下さいまし。そこに捕われている間は、それらを操っている背後の者の姿は見えませんので。


 最後に、締めの動画を2つご紹介致します。最初の動画は宇宙人とアメリカ政府が秘密裏に技術提携し誕生したUFO型戦闘機「TR3B」がタリバンを攻撃した動画です。

 ……なんてね。



 次の動画は上記の動画の元ネタと比較しています。左が元ネタ、右が上のUFO追加バージョンです。



 つまりはただの米軍の演習の動画にUFOを後から追加しただけだって事です。


 では本件はコレまでと致します。あなた様の宇宙人に対する考え方に変化がございましたら引き続きお付き合いをお願い致します。

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