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執筆者の写真霜月 やよい

第十五件 水星とオーディンと153

更新日:2020年5月29日



 本件は、片目=知恵 の最たる象徴であるオーディンのお話です。

オーディンは北欧神話の主神であり、知識の習得に貪欲な魔術師の側面の強い神です。なぜなら、彼は知識を得る為に自らの片目を差し出したからです。この寓話が、片目=知恵 を強く象徴しています。しかしながら、片目が知恵と言われる所以はもっと深い場所にあります。深い深い数字と幾何学です。分かり易いモノから片付けてしまいましょう。

 まずは、一週間の記事でも書きましたように、水曜日・Wednesday の語源は、Woden's Dayです。Wikiより引用します。

 タキトゥスは『ゲルマーニア』(97年 - 98年)において、ゲルマン人の最も尊崇する神をメルクリウスと呼んだが、これはギリシア・ローマのヘルメス/メルクリウスと同じく疾行の神であったゲルマンの神ヴォーダン(オーディン)を指すものと推測される。
 オーディンはメルクリウス同様、知恵と計略に長けた神であり、ローマ暦で「メルクリウスの日」にあたる水曜日はゲルマン諸語では「オーディンの日」と呼ばれる。

 ここに登場する、オーディンと同一とされたローマの神メルクリウス ・Mercuriusが水星の英名であるマーキュリーの語源です。水星とオーディンが繋がりましたね。

 

 次は、もう何度か登場している太陽系の各惑星の軌道円周の比率を表しているプラトン立体を思い出して下さい。といっても思い出せないと思いますので画像をどうぞ。わたくしも未だに頭の中で多面体が描けません。




 水星にあてられたプラトン立体は正八面体です。オーディンは8本足の愛馬スレイプニールで空を駆け回ります。。



 5つしか存在しないプラトン立体で、”理を示すあの言葉”を体現しているのは、この正八面体しかありません。

As Above So Below


 知恵の象徴ですね。メルクリウス、ヘルメス、トート。水星の象徴とされる神が全て”知恵”に結びつけられている所以です。でも、まだ終わりじゃありませんのよ。大好きな数字タイムです。上記の菱形に関する数字です。錬金術の象徴でもある菱形に関する数字です。


 大分以前の記事になりますがフラワーオブライフをおぼえておりますでしょうか?生命原理を幾何学であらわしたものです。

 


 コレの二段階目の幾何学についてです。等しい2つの円が、 互いの円の中心に相手の円周がくるように重ねた時、 2つの円が交わった中心部分を "Vesica piscis・ヴェシカパイシス" と呼びます。ヴェシカは古来より生命誕生の象徴として用いられてきました。今風で言いますと、男と女がヤッてその結果の子供がソコからから出てくるからです。女のわたくしの口からははっきりと申し上げにくいので画像から察して下さい。ソコでしょ?



 あらやだっ、間違って現代の象徴も上げちゃった…… 見なかった事にして下さいね。 それと、たまに、頭の先からつま先まで”おおきなヴェシカ”つけて颯爽と歩いてるイケテル女性がいますけど、もしお友達だったとしても意味を教えちゃダメですよ。だって可哀想じゃない…… おおきなヴェシカのサングラスなんて…… ねぇ…… 上の画像の中心の、1番古い象徴をご覧になって考えてみて下さいませ…… 自らの顔に大金払って大きなヴェシカなんて……………… 悲惨じゃありません?


 気を取り直してまいりましょう。「全然数字がないじゃないかっ」ってお思いでしょうがこれからですよ、こ、れ、か、ら。


 古来よりヴェシカは女性器の象徴とされてきましたが、以下のようにも象徴化されました。某巨大宗教のロゴは十字だけではございませんのよ。


 「ΙΧΘΥΣ」とはギリシャ語で「魚」です。なぜコレがアレを表しているのかと申しますと、それぞれの文字に意味が込められています。

ΙΗΣΟΥΣ ΧΡΙΣΤΟΣ ΘΕΟΥ ΥΙΟΣ ΣΩΤΗΡ
<イエス キリスト 神の 子 救い主>

 たまにスピリチュアルな人々は魚座の時代がどうのこうのと寓話を語りますが、どうでもよろしいです。全く関係ありません。寓話から拾う所を間違っていますし。では、ヴェシカ魚のお話にまいりましょう。上記の教典から抜粋します。


 ヨハネの福音書 21章 6節

  • イエスは言われた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ」そこで網を打ってみると、魚があまり多くて、もはや網を引き上げることができなかった。


 ヨハネの福音書 21章 11節

  • シモン・ペトロが舟に乗り込んで網を陸に引き上げると、153匹もの大きな魚でいっぱいであった。それほど多くとれたのに、は破れていなかった。

 

 21章6節で、弟子達はジーザスから魚の取り方を教わります。この3桁の数字は以前に紹介しました知恵の数字とかぶります。6×6×6 = 216です。3×3×3 の倍数でもあります。その知恵を使い漁を行った結果、153匹の魚がとれました。そして”網は破れていなかった”のです。こちらの記述は21章11節です。2111は4桁の素数であり、少し計算するとリフレクションが顔を出します。ジーザスは右に網を打てと申しました。つまり左もあると言う事。対です。


2111 ÷ 6 = 351.83333333......

351 / 153


 153がポイントだと分かりますね。あと網です。網の意味とは見たままです。編み目は菱形です。As Above So Below ですね。反射を表しています。そして、6節と11節内に出現する反射の数字は 351 / 153 です。ついでですが、6節11節(611)をクルッと反転させると119です。では重要な153の意味にまいります。


  •  153は1~17までの整数を全て足した数です。また、1+7 = 8 です。8の象徴を思い出して下さい。

   1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13+14+15+16+17=153


  •  数学者は、たとえば1 2 3 4というように、連続した整数をかける場合、これを「4!」と表記します。 1! 〜 5!までの解を全て足すと153です。 

   1!=1     = 1    2!=1×2    = 2    3!=1×2×3  = 6    4!=1×2×3×4 = 24    5!=1×2×3×4×5=120       1!+2!+3!+4!+5!=153


  •  153は17番目の三角数です。反射の351は26番目の三角数です。17も26も一桁まで足すと”8”になります。8の象徴を思い出して下さい。


  •  153を1,5,3にわけ、それぞれを3乗した解を足すと、再度153に帰結します。

  153→(1の3乗)+(5の3乗)+(3の乗)

  =(1×1×1)+(5×5×5)+(3×3×3)

  =1+125+27

  =153


  •  さらに、上記の式は3で割り切れる数字全てにあてはまります。つまり、3で割り切れる数字なら必ず最後は153に帰結します。思い出して下さい、あの特別な数字の並びを。27.54.108.216.432.864 これらも全て153に帰結します。


  • そして、最後はヴェシカと153です。


 

 網にかかった魚とは上手く例えたものです。網にかかった魚が上向きになって引き上げられる様ですわね。その編み目の水平線を153とした時、垂直線は265になります。

265÷153 = 1.732.......
1.7320508..... = √3



 いつも指しているものは同じで、世の理(ことわり)であり”知恵”なのです。古来はヴェシカを女性器で象徴し、ヨハネを突っ込んだ時代あたりは魚で象徴しました。現代ではレパートリー豊かな女性器や、片目で象徴されています。




 思い出して下さい。知恵の象徴オーディンが、知恵を得る為に捧げたのは”自らの眼球”でした。目は人体の中でも唯一のπであり、左右で反射を示しています。理(ことわり)の通りです。


 ほ〜〜、とご納得頂けたなら引き続きお付き合いをお願い致します。

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