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執筆者の写真霜月 やよい

第十七件 The 象徴

更新日:2020年5月29日



 本件は、長らくご説明申しあげてきました”象徴”を整理してゆきます。

 わたくしが今まで綴ってまいりました象徴は、”大元の象徴”と”現代使用されている象徴”です。古来より使用されてきた根本的な象徴は、幾度も手を加えられモデルチェンジされており、それらは暗い歴史と密接に関係しています。”そこ”は公に書くには憚られる内容でありますので自重しています。もう少し簡潔に述べますと、大元と現代の間の象徴をおもいっきりすっ飛ばして書いています。本来は歴史の流れとともに象徴の移り変わりを綴るのがベストなのですが、そうも言っていられない現実ですのでご理解下さい。

 その為、ただでさえ分かり辛い象徴が、更に分かり辛く余計な混乱をきたしてしまうのではないかと考え、自分自身の再確認の意味も含めましてある程度簡潔にまとめてゆきます。象徴とは一見複雑に思えますが、大元の象徴を理解していますとどれ程モデルチェンジを重ねていてもすぐに分かります。なぜなら、古来より象徴化されている物は永遠普遍の理だからです。その永遠普遍の大元は変更がききません。ですから複雑化し隠され続けてきました。上記の事について、マンリー・P・ホールはこのように語っています。


 カバラ体系の中には非常に入り組んだ形で錬金術、ヘルメス学、薔薇十字団、フリーメイソン運動などの教義が織り込まれている。カバラ体系とヘルメス学という言葉は、今日ではほとんど同義語として受け取られ、古代の深遠な秘教哲学の全てを覆っている。紀元後の始めの数世紀、カバラ体系はごく単純なものであった。それが次第に精緻な神学大系へと発展し、果てはその教義が全く理解できないほど難解なものになってしまった

 わたくしのモットーの1つはダヴィンチの言葉にある「シンプルさは究極の洗練である」です。難しい事が素晴らしい事と勘違いしてはいけません。また、難しい事だから正しいわけでもありません。宇宙の理とは凄くシンプルで単純明快な事象です。どっかの誰か達が難解な物にするまでは。


 では始めましょう。宇宙の理を根本的な事から見直してゆきます。

 本来の象徴とは、宇宙の理=生命原理を究極に洗練しシンプルにした幾何学です。わたくし達人間が属する宇宙とはどのような仕組みなのかを、フラワーオブライフに集約されている幾何学で表されてきました。それでは宇宙の始まりを幾何学で辿ってみましょう。



 宇宙の始まりとは”無”からです。無の中に”点”が現れました。0から1になり宇宙が誕生した瞬間です。「ビッグバンが最初ではないの?」と教育が邪魔をすると思いますがご自身の頭で考えてみて下さい。ビッグバンを起こすだけのエネルギーや質量はどこに存在したのでしょうか?ビッグバンが宇宙の始まりではありません。宇宙が始まった後にビックバンが起きたのです。わたくしがご説明申し上げている所は、”ビッグバン以前の事象”です。現在の科学ではこう説明なされています。


ビッグバン理論(ビッグバン仮説)では「宇宙は「無」の状態から誕生した」とされるが、この「無」やなぜ「無」から宇宙が生まれたのかなどの問題は未だ謎のままである

 わたくし達が信じてやまない崇高な科学的理論とは結局の所、神話と同じく”誰かが小難しくこねくり回した仮説”です。以前にも申しあげましたが、わたくし達の国は科学教です。他の宗教と同じく、お偉いさんが言った言葉が絶対となりそれ以外は邪教と設定されている事をお忘れなく。まぁわたくしの言ってる事も仮説にも満たない戯れ言ですけどね。


 説明を続けます。最初の点から生じた無限の力は円を描き出しました。π=3.14です。しかし、円では永遠に循環してしまい広がれません。そこで現れるのがΦ=1.618です。全てにおいてバランスのとれた絶妙なズレである黄金比です。その黄金比は様々な形で現れますが、大元は渦巻きであり数字で表すならフィボナッチナンバーです。

 また、忘れてはならないのが”時間”です。あなた様は上記の3枚の画像の中で、どこの時に時間が生じたと思います?これはわたくしも答えが出せていません。考えられる事といえば、

  • 無の中に時間が流れて点が生じた。

  • 無の中に点が生じて時間が生じた。

  • 点のエネルギーが円を描き出す事により時間が流れ始めた。 

 卵が先か鶏が先かの話になってしまいますのでここらで止めておきます。こうゆう事を想像し楽しむ事が本当の娯楽といえます。あなた様のご友人達との娯楽の足しにしてくださいまし。では続けます。


 π、Φ、時間、これらが全ての始まりから存在する力です。これらが宇宙の理であり生命原理の要です。ですから、πとΦと時間はどれだけ姿形を変えようとも今だに重要な象徴として用いられている所以ではないでしょうか。

 

 この理を表すπとφは、幾何学で象徴化するとこうなります。

π = 六角形
Φ = 五角形

 Φ=五角形の象徴は今までに何度も登場しておりますので、理由はすぐにご理解頂けたのではないでしょうか。そう、五角形は黄金比の塊でしたね。



 π=六角形については初めての説明になります。なぜ円が六角形なのか?

これについてはハニカム構造のwikiから引用、抜粋させてもらいます。



 同じ面積の図形による平面充填で、周の長さが最も短いのは何か?
 同じ面積で最も周が短い図形は円である。しかし円で平面を充填しようとすると歪な形の隙間が残り、円だけで充填することはできない (上記左図) 。平面充填可能な図形には、三角形四角形平行六角形などがあるが、最も周が短いのは正六角形である。
 つまり、平面充填形の中で正六角形が最も円に近い形となる。


 φを五角形、πを六角形に象徴化した画像です。これが大元です。こうゆう事を神話に放り込み象徴化したのです。もう一つの理である”時間”が絡んできますのはもう少し後でございます。続けましょう。


 宇宙の始まりの点から放たれた力は螺旋を描き広がってゆきました。わたくし達人間では理解が及ばないような規模でです。しかし、古代の賢人は一見無秩序なこの広大な宇宙の中の、”ある事”に気がつきこう残しました。

As Above So Below

 下のものは上のもののように。一見ランダムに広がっていると考えられていた宇宙に規則性・法則がある事に気がついたのです。下にある物は上に存在する物の写しだと。その上にあるものですら更に上のものの写しであると。同様に、下にあるものは更に下にあるものの写しでもあると。



 上記を幾何学で表すならこうなります。4D (四次元)です。




 線一本が1次元です。平面に図形を描くと2次元です。そこに奥行きを足すと3次元です。その3次元が永遠に繰り返されて行く概念が4次元です。つまり、As Above So Belowとは4次元を示しています。



 しかし、それらは姿形までそのままなわけではありません。宇宙空間に立方体の仕切りなんてありませんし、わたくし達の細胞にも仕切りはありません。では、古代の賢人達は何をもってしてAs Above So Belowを確認したのでしょうか?

 Above The Numbers Below The Numbers

 そう、数字です。これしかない数字です。思い出して下さい、3×3×3から始まり6×6×6を通るコレしかない数字の並びを。そして、その中でも1番大きい数字を

27 , 54 , 108 , 216 , 432 , 864

画像引用元・http://www.secretsinplainsight.com/


 銀河の中心からシリウスまでの距離は8640パーセクです。

   (1パーセク = 約 3.261 563 777 光年)


 シリウスから太陽までの距離は8.64光年です。


 太陽の直径は864000マイルです。


 地球の時間は86400秒です。


 姿形は違えど必ずどこかにコレしかない数字が現れます。それを一つの基準とし、永遠に繰り返される四次元の区切りとしました。そして、その区切で864をもつ星を神とし信仰の対象としました。

 例えばシリウス。シリウスとは冬の大三角を形成する一つであり、おおいぬ座の一部でもあります。過去にはこのシリウスをGod(神)とする、シリウス信仰なるものが存在しました。シリウスはおおいぬ座の一部でDog Starと呼ばれます。上にある"Dog Star"は鏡面反射の地上では”God Star”となります。識字率の低い時代では、現代のわたくし達からしたらだじゃれの様な隠し方でも十分に機能したのではないでしょうか。ダヴィンチの手稿も鏡文字で描かれていました。サルバトール・ダリが出席したロスチャイルド家のパーティーの招待状も鏡文字でした。これらは偏に”理の鏡面反射”を象徴しているのではないでしょうか。

 どんどん進めます。お次はどこの国でも祀らされている太陽です。太陽は御存知の通り、距離と大きさに864をもっています。God Starから8.64光年に位置する太陽系の中心が864000マイルの太陽ですので太陽神ってのはピッタリな表現ですね。しかし、この太陽系を幾何学で包括するのは土星です。



 上記の中心が太陽であり、1番外側の正六面体が土星です。詳しくは過去記事をどうぞ。神話では、太陽の父は木星で、木星の父は土星です。系譜上、土星が1番上に置かれています。ではその意味にまいります。




 土星は北極に六角形をもっています。π=六角形でしたね。この六角形の一辺の距離は86400マイル(99.6%)です。


 地球の暦=時間は木星と土星の運動周期から導き出されました。その一日の時間は86400秒です。


 土星は環が1番はっきりと現れている惑星です。環は奇麗な円です。ここでも円=πに繋がります。また、土星以外の外惑星は全て環を保持しています。土星ほどはっきり分かりませんが皆リングを保持しています。このリングが、天使や神の頭上に描かれる輪っかの意味です。こちらのサイトでご確認下さいませ。ソーラーシステムシュミレーターです。画面左上の惑星を選択すれば、それぞれの惑星の環を形成している衛星の量がわかります。内惑星と外惑星を比べてみて下さい。唖然としますわよ。


 上記の数字や幾何学から、宇宙の理が太陽系の中でも1番色濃く現れているのが土星である事は明白ですね。ですから最上位に置かれています。しかし、神話においては木星に倒された前王として描かれています。その意味は5つしかないプラトン立体から理解できます。先に土星と木星の軌道円周を表す幾何学を思い出して下さい。


Saturn = 土星は正六面体、Thor = 木星は正四面体です。

 


土星と木星の立体を念頭にプラトン立体の性質を振り返りましょう。




  5つしかないプラトン立体は、それぞれが対になる立体との双対性をもっています。土星は水星と、金星は火星と双対関係にあります。そして、木星だけは木星自身で双対性をもっています。自己双対です。つまり、プラトン立体で表すなら、木星だけが唯一無二となりますので土星が前王であり木星が神々の王となります


 この2つの神々の王と我々の住む地球との関係を表す幾何学は以下の通りです。


 ここでも六面体、六角形が現れます。本記事冒頭を思い出して下さい。宇宙の最初の理を。πとφと時間。土星、木星、太陽が重要視される理由は、太陽系において宇宙の理(π・Φ・時間)を理解する知恵を伝えるのに、最も適した惑星だからだと考えます。


      こうゆう知識を得た、後の時代の人間がやる事と言ったら一つです。


               「自分達も神と同じ事がしたい


                  そして実行しました。




某巨大宗教の至聖所は立方体でした。また、アーク(聖櫃)と呼ばれる特別な物は、聖なる箱という意味です。大洪水で有名なノアの箱船のお話。英語に訳すと、Noah's Arkです。




 そのアークのゲマトリアは、153になり全て足すと9になります。国連本部ビルの高さは153.9㍍です153の意味については過去記事をご参照下さい。国連本部ビルに関しましては第一件の最後にあるNYの画像をご参照下さい。




   そのアークが教典に書かれている、某巨大宗教のシンボルは立方体の展開図です。




        そこと対立しているはずの宗教の聖域もやっぱり箱です。




 宗教がらみのスポットだけではありません。世界中に置かれています。なぜみなさまは不思議に思わないのでしょう?それはいつもの常識化です。なんでも”当たり前”の中に放り込んでしまえば、目の前に突きつけられても信じられません。

そんな事は常識的に考えておかしいと………… 何でもないよくある箱でしょ?と………




 では最後に、フリーメイソンの研究家アルバート・パイクの言葉とそれにまつわる数字で締めたいと思います。


 カバラの奥義を極め、その教義がいかに整合的であり、いかに単純であり、同時にいかに絶対的かを理解した者は、心中、感嘆の念に満たされざるを得ないであろう。
 理念と図形の必然的結合、簡素な文字による最も深い実在の聖別、「言葉」と「文字」と「数」の三位一体、アルファベットのように単純で、言葉のように深遠にして無限な哲学、ピタゴラスのよりもっと完璧かつ明瞭な公理体系、十本の指を折るだけで要約し得る神学、幼児の手のひらにのせる事の出来る無限、そして10個の暗号、22の文字、三角形、四角形、そして円。これら一切がカバラの基本的要素なのである。これらは語られた言葉の基本的原理なのだが、天地創造のとき神が語ったあの言葉の映しなのである。

 わたくしの記事をお読みになられていたら、ピンと来る事が多々あるのではないでしょうか?もう最後ですので記憶を振り絞って思い出して下さいませ。

 パイクが言う十本の指を折るだけで要約し得る神学、10個の暗号とは、0から9までの10個の数字ではないでしょうか。

 



 再度、3×3×3 = 27から始まる永遠普遍のコレしかない数字を思い出して下さい。

27 , 54 , 108 , 216 , 432 , 864


           人間の手の骨は27個で構成されています。 




       合わせると54です。続いて上のものの数字を見てみましょう




 54の鏡面反射である45。45から54の間の数を全て足すと”396”になります。

また、地球の円周を”海里”に直しますと、”21600”海里です。


 最後に、本件で登場しました数字はカバラ式で一桁まで足すと、全て9に帰結します


 本件で綴りました事は、大体過去記事に詳しくありますので気になりましたら振り返ってみてはいかがでしょう?最近はマニアックな記事が続いておりますが、今後ともお付き合いをお願い致します。

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